VMWareを用いたUbuntu16.04仮想マシンの構築

ここでは、Windows上でVMWareを用いてUbuntu Linux をインストールする手順を述べます。ノートパソコンにUbuntuをネイティブインストールすることが難しい場合は、この方法を用いて下さい。

インストールに必要なハードディスクの空き容量は、VMWareのデフォルトの設定(仮想マシンハードディスク20GB)で22GB程度です。この容量の確保も難しい場合は、仮想マシンハードディスクの容量を10GB程度に抑えることにより、インストールに必要なディスク容量を12GB程度まで削減することも可能です。

なお、以下の作業は基本的にインターネットに接続されていることが前提となっていますので、そのような環境で作業を進めて下さい。

Windows Updateの適用

最新のWindows Updateが適用されていない場合、仮想マシンの(特にOpenGL描画に関する)パフォーマンスが大幅に悪くなることがあるようです。普段お使いのパソコンでしたら大丈夫かと思うのですが、講習会用にあまり使っていなかったパソコンを使用したりする場合は、まず最初にWindows Updateを手動で適用して、Windowsが最新の状態になるようにしてください。

ここで注意が必要なのは、Windows Updateを1回適用しただけでは最新の状態にならず、更新プログラムのダウンロード・インストールを何回か繰り返さなければならないこともあるという点です。特に長期間アップデートせずに放置していた場合にそうなる可能性が高いです。従って、Windows Updateを適用後も再度更新プログラムの確認を行い、更新プログラムが表示されなくなる状態までアップデートを行うようにしてください。

Ubntu 16.04 インストーラISOイメージのダウンロード

Ubuntu 16.04 のインストーラが格納されたISOイメージを取得します。これは Ubuntu Japanese TeamUbuntu 16.04 LTS 日本語 Remix リリース からダウンロードすることができます。このページから ubuntu-ja-16.04-desktop-amd64.iso(ISOイメージ) というファイルをダウンロードして、適当なフォルダに保存しておきます。今回は64ビット版の使用を前提としているのですが、ここでダウンロードできるものは64ビット版のようです。

VMWare Workstation Player のダウンロードとインストール

今回使用するのは、VMWare Workstation Playerという仮想化ソフトウェアです。このソフトウェアのフリーバージョンは、非商用利用において無償で利用することが可能です。

VMWare Workstation Player - VMWare Products のページから VMWare Workstation 12.5 Player for Windows 64-bit の “Download Now” をクリックし、インストーラのダウンロードを行って下さい。

ダウンロードが完了したら、インストーラのファイルを実行します。セットアップウィザードに従ってインストールを進めて下さい。

途中「拡張キーボードドライバ」なるものをインストールするかどうかの確認が出ます。当方で試したところでは、これはインストールしてもしなくてもうまく動くようでした。

最後にライセンスを入力するかどうか確認を求められますが、フリー版を使う場合はここで「完了」とすればOKです。

2017年9月5日現在、バージョン12.5.7が最新版のようです。今回当方ではこのバージョンで動作確認をしていますので、参加者の方もなるべくこのバージョンを用いるようにしてください。

注釈

アップデート中に「次のプロセスがシャットダウンされるまではインストールを続行できません: vmplayer.exe」という表示がでた場合は、元々起動していたVMWareのウィンドウを閉じてください。これでインストールを続行できます。

仮想マシンの作成とUbuntu 16.04 のインストール

VMWare上で仮想マシンを作成し、そこにUbuntu 16.04をインストールしましょう。

まず、スタートメニューやデスクトップ上のアイコンから、WMWare Workstation 12 Playerを起動して下さい。

初回起動時には「非営利目的で VMware Workstation 12 Player を無償で使用する」か「商用での利用を許可するライセンスキーを入力する」かを選択するダイアログが表示されます。無償で使用する場合は、そちらを選択して、メールアドレスを入力するようにします。

起動したウィンドウ内に「新規仮想マシンの作成(N)」という項目があるかとおもいますので、これをクリックします。すると「新規仮想マシン作成ウィザード」が開始します。

まず、インストール元を指定します。ここでは「インストーラディスクイメージファイル」に、先ほどダウンロードしておいたUbuntu 16.04のインストーラISOイメージファイルを指定します。すると「Ubuntu 64ビット 16.04が検出されました。このOSは簡易インストールを使用します。」というメッセージが表示されるかと思います。この状態になっていればOKですので、「次へ」を押して先に進みます。

次にインストールするUbuntuのアカウント情報を入力します。これはUbuntuインストール時に入力するものと同じ内容です。

次に仮想マシンの名前を設定するダイアログになります。デフォルトから変更したい場合は、ここで入力してください。

次にディスク容量を指定するダイアログとなります。容量(最大サイズ)はデフォルトでは20.0GBとなっています。この設定を推奨しますが、使用するパソコンのハードディスクの空きが少ない場合などは、このサイズを変更してください。当方で確認したところ、10GBも確保すれば、Choreonoidの基本機能をひととおりインストールした上で多少の空き容量も確保できます。

ここでは他に「仮想ディスクを単一ファイルとして格納」するか、「複数のファイルに分割」するかを選択できます。ここで表示されている解説を読む限りでは、単一ファイルにした方がパフォーマンスはよくなるようです。

最後に「仮想マシンを作成する準備完了」のダイアログが表示されますので、内容を確認してください。 ここでは「ハードウェアをカスタマイズ」することもできます。ただし、この時点でデフォルト以外の設定にしてしまうと、OSのインストールがうまくいかないことがあるようです。ここでの設定は仮想マシン作成後も行うことができますので、作成時にはデフォルトの設定をそのまま使ったほうがよろしいかと思います。

最後にこのダイアログで「完了」ボタンを押します。すると仮想マシンが作成され、そこへのUbuntu 16.04のインストールが始まります。

途中でVMware Tools Linux版のインストールが求められますので、これもダイアログに従ってインストールを進めます。

注釈

VMware Tools 以外にも、インストール中に様々なダイアログが途中で表示されることがあるようです。そのような場合には、ダイアログの説明を読んだ上で、「OK」ボタンを押すなどしてインストールを進めて下さい。

Ubntu 16.04 の起動とセットアップ

仮想マシンの作成が完了したら、仮想マシンを起動しましょう。VMWare Workstation Playerのウィンドウから仮想マシンを選択し、起動ボタンを押して起動します。

するとUbuntu 16.04のログイン画面が出るかと思います。ここで仮想マシン作成時に入力したアカウントを使ってログインします。

ログイン後にまずやっておきたいのが、ソフトウェアパッケージを取得するサーバの変更です。上記の方法でインストールを行うと、これがデフォルトで「米国のサーバ」となっており、日本からここにアクセスするとダウンロードが非常に遅くなってしまうようです。この場合パッケージの更新やインストールに時間がかかってしまいますので、まずこれを日本のサーバに変更する作業を行います。

まず「システム設定」のウィンドウを出します。これは、画面右上のアイコンをクリックすると出るメニューから「システム設定...」をクリックするか、画面左下の「システム設定」のアイコン(スパナとギアのイラスト)をクリックすることで出すことができます。出てきたウィンドウの中に「ソフトウェアとアップデート」というアイコンがあるので、これをクリックします。そこで出てきたウィンドウの中央付近に「ダウンロード元」という項目があります。これがデフォルトでは「米国のサーバ」となっていますが、これを「日本のサーバ」に変更します。そこで認証が求められますので、ログイン時に使用したパスワードを入力します。その後このウィンドウを閉じようとすると、ソフトウェア情報の再読み込みを行なうかどうかのダイアログが出ますので、「再読み込み」のボタンをクリックして設定の変更を反映させます。

次に、インストール済みソフトウェアの更新を行なっておきましょう。これには「ソフトウェアの更新」というツールを使います。これは画面左上のDashアイコンをクリックし、出てくる入力ボックスに”update”と入力すると対応するアイコンが出てきますの で、これをクリックして起動します。アップデートがあればその旨表示されますので、「今すぐインストールする」のボタンを押して、更新を行なって下さい。途中認証を求められた場合は先ほどと同様にログイン用のパスワードを入力してください。更新が完了したら、Ubuntuの再起動を行います。ここでは一旦シャットダウンを行なって、このタイミングで以下の「仮想マシンの設定」を行うとよいでしょう。

注釈

選択したサーバによっては、サーバがダウンしていて、ソフトウェアパッケージの更新が出来ない場合があります。その場合は、上記の「ダウンロード元」で「その他」を選択し、他のサーバを試してみて下さい。「最適なサーバを探す」というボタンもあり、これを押すと、一番高速にダウンロードできるサーバが自動的に選択されるようです。

仮想マシン設定の編集

上記の作業でUbuntuが正常に動作していることを確認できたら、これまでデフォルト設定としてきた仮想マシンの設定を必要に応じて変更することにしましょう。いったんUbuntuをシャットダウンし、VMware起動後のメニュー画面で対象の仮想マシンを選択して「仮想マシン設定の編集」をクリックすることでこれの設定ダイアログが表示されます。

ホストPCに余裕があれば、メモリやプロセッサの値を増やしておくとよいでしょう。メモリはデフォルトで1GB(1024MB)となっているかと思いますが、これはChoreonoidのコンパイルと実行を行うにあたって少し厳しい値です。最低でも2GB、できれば3〜4GB程度はあるとよいでしょう。ただしホストOSでもメモリは必要となりますので、そちらの動作に支障がない範囲で設定してください。プロセッサのコア数については、ホストPCと同じ値(ハイパースレッディング等が利用可能な場合はその論理コア数)にしておくとよいでしょう。

ただし、各設定値をあまり上げ過ぎるとホストOSやゲストOSの動作が不安定になることもあります。その場合は設定値を減らすなどして対処してください。

Choreonoidのインストール

Choreonoid開発版のインストール に従って、今回作成した仮想マシンにChoreonoidをインストールしておいてください。